1902年に行われた、イワン・パヴロフの犬の条件反射の実験(音と唾液の分泌)を応用したもので、パヴロフの弟子たちが、光と条件反射を組み合わせることで人間の発達の指針として活用をしてきました。日本では、1960年代に日本体育大学の正木健雄教授が、子どもの大脳活動の実験と生活の調査として研究がはじまり、日本体育大学の西條修光教授、信州大学の寺沢宏次教授に引き継がれている研究です。
GO/NO-GO課題の概要
<脳の役割>

人間の脳は、様々な機能がありますが大きく分けると、身体機能を司る働きと人間らしい判断をする働きの2つがあります。前者は、筋肉の動きやバランス、感覚の伝達、自律神経の調整などの身体活動・調整をするために必要な機能を司っています。後者は、他の動物とは異なった人間らしい言語活動や考え方、情動の抑制や善悪の判断、創造性、計算、記憶などを司る大脳新皮質があります。大脳新皮質が、人間の進化と共に発達をしてきた事で我々は理性を持って行動ができるようになったといえます。
<脳の機能低下とGO/NO-GO課題>
特に大脳新皮質の前側にある前頭葉は、先に述べた人間らしい行動をする際に活発に活動しますが、認知症の傾向にある人は、この前頭葉の活動力が落ち、記憶、善悪の判断ができなくなってきます。それらの傾向を見極めるため、GO/NO-GO課題では3つの課題を実施します。「赤は握る」「赤は握る 黄は握らない」「赤は握らない 黄は握る」、これらの3つの条件判断が適正にできるかとテストして、認知症の傾向がないかを観察します。

認知症は、脳の変化に伴う機能の低下によってあらわれます。とりわけ、認知機能が低下することで日常生活や社会生活を困難にしてしまいます。また、発症すると回復するのは難しいしいとも言われており、早い人では、40代から機能低下する場合もあります。
認知機能とは、目や耳などの五感を通じて周りの状況を正しく認識し、実行していくための機能のことで、記憶力、注意力、認識力、実行力等の一連の動作を行う機能のことです。GO/NO-GO課題では、これらが正常に機能しているかを測定し、早期に認知症状を発見し、予防に繋げるためのテストとして活用されはじめました。

認知症のリスクの高い方の傾向は、握らなくてはならない課題において、反応時間が長くなることから始まり、次第に反応することができなくなってしまいます。一般的に最初は、握り間違い等の複雑な判断が必要な条件による課題ができなくなっていきますが、この頃はまだ健常者と変わりません。しかし次第に握り忘れ等の単純な条件による課題までもができなくなってくると、認知症傾向が強くなってくるという具合です。これらを観察しながら評価をしていく訳ですが、高齢者になるほど、その日の体調等によっても結果が左右されるので、定期的な実施と複数回の結果を基に判断をして行く必要性があります。
GO/NO-GOテストの方法
GO/NO-GOテストは、専用に開発された検査機器を用いて行います。
無料体験してみませんか
GO/NO-GO課題にご興味のある方は、無料体験に伺いますので気軽にお問い合わせください。
ただし、交通費はご負担いただきますようお願いいたします。
◆問い合わせ先◆
元気医療ネットワーク機構 担当:玉置
電話:03-3823-9223
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